大峰山の研究 【油こぼし】   
大峰山の3分の2くらいから表の行場があります。
最初の小鐘かけ岩は大変滑りやすく鎖を持って登ります。
ここを油こぼしといいます。またその先には急斜面にジグザグに設けられた木制の階段の行場を「裏階段」またここも「油こぼし」と呼んでいます。大天井ヶ岳を眺られる事のできる場所でもあります。

行者は「出迎え不動」でお経を唱え、」「松清茶屋」で荷物を預け、表行場の準備をします。
そして行場「鐘掛岩」、「裏階段(油こぼし)」で六根清浄、懺悔懺悔と唱和し上ります。上りは滑る感覚の殆ど無いこの階段、下りは同じ階段かと思うくらい非常に滑ります。
下図の「鐘掛岩」から「西の覗き」の間の、「上り」、「下り」はくれぐれも御注意頂きたいと思います。
ちいさな標識が有りますので注意ください。
之までも、無意識のうちに、この道に入り、下る方が少なくなく、大小の事故の多いのが「油こぼし」といわれています。
当講も平成24年7月7日、奇跡的に1ヵ月の自然治癒で職場復帰されましたが、70mの大滑落事故に遭遇致しております。
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