大峰山の研究 【大峰山と安全性】   
大峰山は単一の御山の名称では無く、
大峰山は、奈良県の南部にある山脈の総称です。
一般的に、修行の御山として「男の子なら一度は大峰山へ」の大峰山とは、
山上ヶ岳を指しており、現在も大峰山・山上ヶ岳は、女人禁制と成っています。

また、大峰山脈のうち山上ヶ岳の南にある小篠から熊野までの峰々を「大峰山」と呼び、小篠から山上ヶ岳を含み尾根沿いに吉野川河岸までを「金峰山」と呼んでいます。
また、修験道では、青根ヶ峰より南を「大峰」、以北を「吉野」としています。

大峰山一帯は、1936年に吉野熊野国立公園に指定、
1980年にはユネスコの生物圏保護区に登録、
2004年、ユネスコの世界遺産に「紀伊山地の霊場と参詣道」の文化的景観を示す主要な構成要素として史跡「大峰山寺」「大峰奥駈道」ほかが登録されています。

大峰山・山上ヶ岳は、女人結界門を潜り入山し、西の覗き、鐘掛け岩等の表の行場、不動登り岩、胎内くぐり等の裏の行場があり、何れも厳しい行場で、大峰山の先達の指導が必要である。 大峰山の山頂(標高1719m)に大峰山寺があり、大峰山の僧侶により、護摩供が如法に厳修されています。また朱印や九重のお守り等もあります。

大峰山・八経ヶ岳は奈良県吉野郡天川村と上北山村の境に位置する山で、標高1,915 mで、奈良県および近畿地方の最高峰の御山である。仏経ヶ岳(ぶっきょうがたけ)とも呼ばれ、その由来は、役ノ行者が法華経8巻を埋めたという伝説からきている。八経ヶ岳(標高1915m)が弥山、明星ヶ岳を左右に従え、そびえています。また八剣山(はちけんざん)とも呼ばれています。

大峰山・弥山(みせん)は、奈良県吉野郡天川村にある大峰山脈の御山で、標高1895mで、 八経ヶ岳に次ぐ高山です。
天川村の南東部、大峰山脈の中央部に位置し、山域は吉野熊野国立公園の指定区域内にある。山容は雄大と評され[、山頂付近は南北に長く平坦な地形である。
周囲は北方に山上ヶ岳と稲村ヶ岳、北東に大普賢岳と行者還岳、東に大台ヶ原山、南西に八経ヶ岳と明星ヶ岳があり、山頂南東部にある国見八方睨から各頂上を望むことができる。弥山の年間平均気温は約8度、弥山がある大峰山脈の年間降水量は約3500mmであり]、夏は多雨、冬は積雪が多く、山頂付近で樹氷が見られる。

大峰山・稲村ヶ岳(標高1726m)は、山上ヶ岳の西側に延びる尾根の南方に位置し、山上ヶ岳と同様に永い間、女人禁制の山だったが、戦後ha解禁され、女人大峰とも呼ばれている。
稲村ヶ岳の山頂は二峰に分かれていて、北側のやや低い岩峰が本峰となっている。この岩峰を法力(ほうりき)峠からの途中、白倉山付近から眺めると稲叢(いなむら)の形に見える。そのため“稲村ヶ岳”と呼ばれるようになったという。本峰は別名大日山とも呼ばれ、頂上に大日如来の小さな祠が祭られている。

大峰山奥駆修行とは、吉野山から大峰山系を経て熊野の熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)に至る約80kmの道を「大峰山奥駈道」と言い、修験者の修行の道となっています。
大峰山奥駆道は、熊野から吉野への順峰、吉野から熊野へを逆峰といい現在も修験者の修行の道と成っています。